日本の菅首相は太平洋諸島首脳に対して、原発処理水を海に放出することで太平洋島嶼国の海洋環境に悪影響を及ぼすことは無いと語った。これは、日本が主催するオーストラリアとニュージーランドを含む16か国が参加する太平洋島嶼国のオンライン首脳会談(PALM9)において、震災により破損した福島第一原発からの何百万トンに上る処理水を海洋放出することへの太平洋諸島フォーラム加盟国からの懸念に答えての発言だ。人間や環境に対する害は全く無いという科学的な証明を加盟国に対して示すつもりだと菅首相は述べた。日本によれば、この計画はIAEAとの密接な連携により実施されるという。太平洋島嶼国の首脳たちは、この海洋放出に関するすべての内容に関しての密な対話と透明性の確保を約束する日本の姿勢を最終的には歓迎した。また菅首相はこの会議において、コロナワクチンの提供と、コロナ禍への財政支援および気候変動、災害対応に対する協力を約束した。PALM首脳は、法の支配の下の自由で開かれた持続可能な海洋秩序がこの地域の平和、安定、繫栄、海洋保全と資源の安定供給に欠かせないという事を再確認し、それに向けた更なる努力を強調した。
(Radio New Zealand/JUL06, 2021) https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/446269/japan-pm-tells-pacific-that-nuclear-wastwater-dump-is-harmless
※太平洋・島サミット(PALM): https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/page3_003070.html