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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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平和維持協力について対話(フィジー・インドネシア)

フィジーとインドネシアの外交官、安全保障専門家、学者が、国際平和維持の分野で協力する方法について議論した。
インドネシアの Kompas TV で、太平洋地域の平和と安定に関するパネルディスカッションが行われ、インドネシアとフィジーの安全保障の観点に焦点が当てられた。パネリストの 1 人、在フィジーのインドネシア大使Yauvoli氏は、世界的な平和維持活動にフィジー軍が長年関与してきたことについて語った。しかし、フィジーのような開発途上国が、軍隊を装備することが困難になっており、そのための支援が必要であるとの懸念も表明した。「もし開発途上国が支援しないとしたら、平和維持は、主に先進国からの限られた数になる。」と同博士は述べた。「これはインドネシアとフィジーが話し合うことのできる重要な問題の 1 つだと思う。 地球規模の平和維持に向けた共同の取り組みを支援するためのプラットフォームや覚書を共同で持つことができるかについて、何らかの形で理解を深めることができる予備的な取り決めの重要性がある。」と述べた。Yauvoli氏は、この分野における国際協力の必要性を強調し、フィジーは国連安全保障理事会の拡大メンバー制を支持するだろうと述べた。また、 2000 年代初頭のソロモン諸島に対する地域支援ミッションなど、太平洋諸国間の安全保障協力がいかに平和の実現に成功したかについても言及した。インドネシア科学研究所の主任研究員、Pramodhawardani氏は、フィジーの平和維持の歴史に誇りを持っていると述べた。
同氏は、インドネシアが国際平和維持に貢献する前に、まず国内の安定を確保することを優先しているとし、その一環として、インドネシア政府はパプアニューギニア地域における継続的な経済・人的開発を優先しているとした。またインドネシアとフィジーは、平和維持活動家のための訓練と能力開発プログラムのための相互訪問を継続して行っている。
パネルには国連からの需要の高まりに対応して2007 年に設立されたインドネシアの平和維持センターからSinaga氏 も参加した。Sinaga氏は平和維持活動における女性の増加という課題への対応を含むインドネシアの平和維持活動のより良い対応について議論した。インドネシアは2007年から4万7千人以上の平和維持軍を配備しており、そのうち600人以上が女性だという。
(Radio New Zealand/JUN25, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/445517/fiji-indonesia-discuss-peacekeeping-cooperation