クック諸島では、ニュージーランドとのトラベルバブル開始以来、ビジネスは好調に推移しているが労働力不足が重大な課題となっている。約1年以上レストランなどは休業を強いられていたが、検疫期間無しの旅行者受け入れが5月18日に開始され、オークランドからラロトンガへの最初のフライトは満席だった。クック諸島の旅行業協会会長のScott氏は経済は2年以内に元のとおりに回復するのではと希望を持っている。一方、政権野党の党首であるBrowne氏は、まだ判断するには早すぎると警告をしている。というのも、今月末で政府は補助金の支給を打ち切る予定だからだ。また、同氏は、働き手がニュージーランドに出てしまっていることから、労働力不足も決定的な課題になるとしている。特に若手労働者が、果物収穫や精肉の労働力としてニュージーランドに出稼ぎに行ってしまっている状態だ。政府は今後、トラベルバブルをオーストラリアとの間でも進めていく意向だが、これに対しては反対の意見も少なからずある。コロナウィルスの感染拡大への懸念もその理由のひとつだ。また、国境閉鎖中の静けさを体験した人々は、賑わいが無い事でクック諸島の美しさを再認識したという。ニュージーランド航空の担当者によればクック諸島とのトラベルバブル開始以来、手堅い需要があり6月以降は増便されている。 (Radio New Zealand/JUN18, 2021)
https://www.rnz.co.nz/news/national/444981/cook-islands-travel-bubble-businesses-see-uptick-but-labour-shortages-remain
クック諸島
【経済・社会動向】
トラベルバブルは上向きの中、労働力不足が継続(クック諸島)
2021.06.28