ブラジル採鉱会社であるVale企業が所有しているニッケル工場は、ニューカレドニアのニッケル企業に売却されることで決着がついた。数か月の揺れ動く状況を経て、合併企業であるProny ResourcesがValeの新たな所有者になることとなった。ニューカレドニアの独立推進派は、この合併企業にスイスの商品取引企業であるTrafiguraが含まれていることからこの売却案に強く反対してきた。しかし、ValeのCEOであるBatolomeo氏はこの決定はニューカレドニアの従業員を含むすべてのステークホルダーにとって有益であると主張し、これによりVale社がニューカレドニアから秩序正しく責任ある方法で撤退できるとした。詳細は明らかにされていないが、11億ドルで売却が決定したと言われている。また、売却契約の一部として、Vale社は長期にわたりニッケル供給を受ける権利を得たという。電気自動車市場の成長に伴い高まるニッケルの需要にも対応し続けることができることをVale社は目論んでいる。（Radio New Zealand/APR01, 2021）
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/439659/vale-concludes-sale-of-new-caledonia-nickel-plant