バヌアツ首相はニューカレドニアとの間に安全なトラベルバブルを構築すると発表した。
4月から、タムタムバブルと称して、コロナ感染の無いメラネシア近隣諸国間の旅行が許可される見込みだ。但し、旅行はバヌアツの主要な島であるEfateに限られる。ラフマン首相はポートヴィラのビジネス活動と、バヌアツの生徒がニューカレドニアで学んだり、また、学んでいた生徒が帰国したりといった往来を許可すると述べた。他の国からの旅行者に対しては国境は閉鎖されたままという事だ。このタムタムバブルは去年の7月バヌアツの独立40周年で公式に議題に上った。タムタムバブルタスクフォースはニュージーランドへの旅行や、そのほかのコロナ感染の無い国への旅行も視野に入れて旅行産業へのテコ入れを目指しているという。コロナ感染が30日間無い国との間でこの計画は実施されるが、ニュージーランドやオーストラリアでは未だ地方での感染があり、バヌアツとの近い将来での往来は難しいと見られている。ラフマン首相はニューカレドニア政府がコロナウィルス感染拡大を制圧したことについて称賛している。(Radio New Zealand/FEB20, 2021)
*トラベルバブル:アフターコロナ(新型コロナウイルス感染症の流行後)に地理的・社会的・経済的に結び付きが強い隣国どうしが一つのバブル(泡=安全圏枠組みの例え)の中に包まれていると見なし、新型コロナウイルスに対する感染防止策を講じた上で海外旅行をする取り組みで、近隣の域内旅行を対象とする。各地で複数のバブルが発生することで、低迷した旅行業や国際線を就航させる航空会社の復活を図り、ひいては経済の活況を取り戻すことを目的とする