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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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深海採鉱に関しては更なる調査が必要と専門家(太平洋諸島)

海洋専門家は、深海採掘が与えうる影響に関する正確なデータを太平洋諸島政府に提供することの大切さを軽く見てはいけないとしている。太平洋の海底にある多金属団塊に関して採掘会社の関心が高まっている中太平洋諸島の多くの国々がこうした企業の採掘を支援している。ハワイ大学海洋学部のDrazen教授は太平洋地域でこの分野を研究している科学者だ。海底などゆっくりと変化している生態系では海底採鉱がダメージを与えるリスクが高いことを指摘する。「例えば芝生の上を車で横切ると、タイヤの跡が芝生に残るが数週間から1か月ぐらいで跡は消える。しかし、深海の海底で同様に車を走らせたら、跡は何十年も残ることとなる。消えない。」と指摘する。カリフォルニア大学海洋科学部のMcCauley教授は、全ての自治体がこの件に関してきちんと情報を知らされることが重要だとし、漁業、生物多様性、気候変動など3分野が特に海底採掘の影響が及ぶ可能性があると述べた。「深海に存在して採掘することを提案されているのは古代の炭素です。現代のわれわれのグローバルなシステムで流通させないように、きちんと貯蔵しておくべきものなのです。クック諸島、ナウル、キリバス、トンガなどは採掘にとても興味を持ち強気に推し進めている一方で、フィジー、PNG、バヌアツのように決定するには情報が不足しているため海洋採掘に関しては様子見とする国々もあります。」とMcCauley教授は述べている。(Radio New Zealand/FEB15, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/436388/more-research-needed-on-deep-sea-mining-experts