パシフィック・アイランド・フォーラム(PIF)の ミクロネシア5か国は、新事務局長にクック諸島出身のプナ氏が任命されたことを受けてフォーラム脱退を決定した。
ナウル大統領、ミクロネシア連邦、キリバス、マーシャル諸島、パラオ大統領は共同声明を発表し、PIFを去る正式なプロセスを開始することに同意すると述べ、マーシャル諸島のジェラルド・ザッキオス候補を退ける形となった任命プロセスに失望を示した。多数のフォーラム・リーダーがクック諸島のヘンリー・プナ氏を選出したことについて、ポリネシア、ミクロネシア、メラネシアの中で、フォーラムのトップ・ポジションをローテーションするという紳士協定が尊重されなかったと述べている。これらの国々が脱退することで、太平洋諸島フォーラムは会員国12か国となり、全ての国が南太平洋の国となる。新事務局長選出に関しては非常に長い時間を費やしてオンラインでのビデオ会議が実施された。パプアニューギニアのメグ・テイラー氏の後任を決めるのに、通常通りの話し合いでは決定できなかった。ニュージーランド外相マヌタ氏は、投票プロセスは、その役割に最適な人物について合意を得ることに向けたものだったと述べた。彼女によると、ミクロネシアの指導者たちがフォーラムを完全に脱退する意図を持っていたことは会議を終えて初めて明らかになったという。一方、パラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア大統領は先週、同フォーラムを脱退することを初めて宣言したが、ミクロネシアの指導者たちが残した共同決定はミクロネシア地域の団結と連帯を示すこととなったと述べた。
(Radio New Zealand/ FEB09, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/436039/five-micronesian-countries-leave-pacific-islands-forum
太平洋地域
【経済・社会動向】
ミクロネシア5か国太平洋諸島のPIF脱退を表明
2021.02.15