国連は今週、女性が所有するフィジーの中小企業に対して汚職防止のツールキットの提供を開始した。
これは、太平洋地域の女性が汚職防止の法律と政策が強化されることを手助けすることで国の経済に貢献することを求めるものだ。国連汚職防止アドバイザーのTrajanoska氏は、「我々が汚職について考え、人々の生活を考えることで、汚職が人々の生活に与える結果は非常に大きいことに気が付きます。我々は、努力して食品安全や、健康や教育の質を向上させ、長い人生において就業の機会を増やすことにも取り組んでいます。」と述べた。国連とニュージーランドがパートナーシップを締結、この地域の13か国の人々の生活を向上させるために国連太平洋地汚職敗防止プロジェクトが開始された。Trajanoska氏は、Covid-19の感染拡大の最中に法律や憲法を、汚職防止のためにどのように活用するか、だれに助けを求めればよいのかなどを含む、国連SDGsの16番目の目標に関する国際的なベストプラクティスがツールキットには含まれている。そして、この地域の女性経営者との話し合いの後、どのようにすればビジネスを守り、汚職の危険に陥らないかという視点に立ってツールキットは開発された。フィジーの女性起業家ビジネス会議の会長であるNadakuitvuki氏は、女性は汚職と戦うべきだとし、女性起業家は地域で重要な役割を担っているだけでなく、国の経済にもとても重要な貢献をしていると述べた。どのような規模の職場であろうと、汚職がどのようなものであるかをきちんと知っていることが重要だとも述べた。そして最も大切なのは、汚職などの状況を目の前にしたときに誰に助けを求めればよいのかを知っていることだという。Nakakuitavuki氏の団体は、国連太平洋地域汚職防止プロジェクトに協力することは好ましいとしている。このプロジェクトは、クック諸島、フィジー、ミクロネシア連邦、キリバス、マーシャル諸島、ナウル、パラオ、サモア、ソロモン諸島、トンガ、トカレウ、ツバルとバヌアツで展開される。最初の汚職防止会議は今年の2月ににキリバスで開催された。この地域の人々が希求する平和で調和が保たれ、繁栄した太平洋諸島は、汚職防止に取り組まない事には実現できないとしている。
(Radio New Zealand/SEP18, 2020)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/426056/pacific-women-urged-to-pursue-decision-making-roles-and-fight-against-corruption
太平洋地域
【経済・社会動向】
女性が意思決定の役割を担うこと、そして、汚職と対峙することが求められている(太平洋諸島)
2020.09.18