ソロモン諸島で最も人口が多い地方が、国からの独立を模索している。Malaitaの首長であるDaniel Suidani氏は、独立のための国民投票への地ならしが来週から始まると述べた。Suidani氏は、昨年政府が、国交を台湾から中国へと転換した際に十分な審議がなされなかったことがきっかけだという。そして、堪忍袋の緒が切れたのは、中国人労働者80名を乗せたソロモンへの帰国便を今週運航することへの反対が大きかったにもかかわらず、それを無視したことだという。人々の声に耳を傾けない政府に指導権を握られるのは意味がないと思ったとSuidani氏は述べる。中国側が用意したこのフライトには20名のソロモン諸島市民が搭乗していたが残りはHoniaraで2023年に開催されるPacific Gamesのスタジアム建設要員を含む中国からの労働者だった。3月にCovid-19の感染拡大を受けてソロモン諸島は国境を封鎖している状態であったので、このフライトは市民からは強く反対されていた。政府は感染拡大に関して注意を促しながらも、今回のこのフライトは受け入れたという事になる。重要なポイントは、国民の生命なのか、スタジアム建設なのか。とSuidani氏は憤る。
(Radio New Zealand/SEP 4, 2020)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/425181/solomons-province-to-start-groundwork-on-independence-referendum
ソロモン諸島
【経済・社会動向】
独立への国民投票への地ならしを地方が開始(ソロモン諸島)
2020.09.11