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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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環境シンポジウム 地域投資と地域コントロールの重要性を強調(パラオ)

Kororにあるパラオ国際サンゴ礁センターにおいて2020年8月18日に開催された環境シンポジウムでの共同提案は、「より回復力のあるパラオのために、投資と資源のコントロールをすることが環境を保全しパラオ全国民の社会利益となる」というものだった。「回復力のあるパラオのための新たな機会」と題されたこのシンポジウムは250名以上が参加しラジオ放送もされた。回復力を高めるという主題を3経済、食料、エネルギーの3つの分野に分け、それぞれの分野のおける問題点と解決策について100名以上の専門家や、政府からのボランティア、NGOや民間企業などからの参加者により討議される機会となった。回復力を高めるためには、生産のコントロールを高めて、輸入への依存を少なくする必要性が強調された。観光産業に資本を注入し、パラオの食物生産を高め、パラオの豊かな太陽エネルギーを利用することが国家安全保障に貢献し、コロナフィルスなどの将来的な衝撃の緩衝材になるとした。外からの観光客、労働者、輸入食糧や輸入資源への継続的な依存はパラオを外側からの衝撃や自然災害に対して脆弱にする。基調講演者であるMiel Sequeira氏は「この感染拡大は、物事を変えるきっかけであり、自給自足すべきであることを示してくれている。輸入品に頼るのではなく、自ら作るべきだ。ここには才能豊かで働き者の人々がいるのだから。」と述べた。誰にとってもコロナ後のニューノーマルは違っているという理解のもと、今回のシンポジウムはこの地の環境や文化資源、機会に対してパラオが前進するのにどう働きかければよいかを話し合うよい踏み台となった。主催者は、このシンポジウムでの主たるメッセージを国民と共有するという。今回のシンポジウムの提案を導入して行くことでパラオは経済的、社会的、環境的にもコロナ後の世界でうまく対処していけることだろう。
第3回環境シンポジウムの詳細  https://sites.google.com/view/gef6palau/national-environment-symposium
(Mariana Variety/AUG26, 2020)
https://www.mvariety.com/regional-news/6070-palau-environment-symposium-recommends-increased-local-investment-local-control