太平洋地区の保安関連の専門家によれば、パプアニューギニアで記録的な麻薬取引関連の逮捕者が出たという事に関して、その他の国々は細心の警戒を払うべきであると警告した。先週、PNGの警察はオーストラリアへ輸送されるはずだったとされる5800万ドル相当のコカイン500kgを押収した。このコカインを運搬していた飛行機が先週ポートモレスビー近郊に墜落したのだ。専門家は、今回の件で、麻薬取引のシンジケートはいったんこのルートを閉ざし、おそらく、去年摘発されて活動を控えていたトンガ、フィジー経由での取引を活発化させると予測している。太平洋諸島の国々は、小型の飛行機で往復できる位置にそれぞれが位置しているので取引ルートの変更はいともたやすいとしている。麻薬取引シンジケートはその取引方法を素早く変更できるので、注意を払わなければならないとし、また、PNGとオーストラリアとで情報共有をすることの大切さも指摘されている。現状ではPNGはCovid-19の感染拡大を受けてのロックダウンの最中であり、その中で麻薬取引にかかわる輸送に関しての厳しい法律の制定は不可能な状態にあるが、専門家は、警視総監や政府が、今回起きた件から政治的なプレッシャーを受けて、何らかの結果を示すことができるはずだと述べた。(Radio New Zealand/AUG3, 2020)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/422633/pacific-should-be-on-alert-after-png-drug-bust-analyst
太平洋地域
【経済・社会動向】
PNGの麻薬関連の逮捕に関して警戒すべきと専門家(太平洋諸島)
2020.08.07