太平洋諸島フォーラム(PIF)の議長でツバル首相のナタノ氏は、新たな事務局長の指名を先送りをする提案をした。6月18日の書簡でナタノ氏は、「新たな事務局長指名を取り巻く、政治的過敏さや複雑さのために、この決定については次期の正式な対面での会議まで延期するべきではないか」とした。また議長は、6月26日となっていた事務局長候補者受付についても、来年のフィジーでの会合まで延期するべきだとした。また、10月にオンラインでのミーティングを持ち、現事務局長のメグテイラー氏の任期延長か副事務局長のManomi氏の昇格か、新たな事務局長が決まるまでの代理事務局長について決定することを提案。状況が緊急であるために、議長は各国リーダーに対して6月24までの回答を依頼していた。「もしも何の返答も無ければ、私の提案について賛成とみなし対応するまでだ。」と述べた。パラオは、マーシャル諸島、ナウル、キリバス、ミクロネシアと共に現在の議長を推薦した経緯がある。ミクロネシアはマーシャル諸島の駐米大使であるZackios氏を推薦していた。クック諸島とソロモン諸島は12月のメグテイラー氏の任期満了に合わせて、独自の候補者を立てていた。また、パラオのレメンゲサウ大統領は次期事務局長はミクロネシアの順番にあたると主張している。バヌアツはCovid-19とサイクロンハロルド対応のためにもともとは8月に予定されていた太平洋諸島フォーラム会議を開催することをすでに延期としている。
(Radio New Zealand/JUN20, 2020) https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/419437/chair-asks-forum-leaders-to-defer-appointment-of-new-head
太平洋地域
【経済・社会動向】
議長が新たな事務局長指名の延期を要求(太平洋諸島フォーラム)
2020.06.29