台湾の太平洋諸島における同盟国は、蔡英文氏の再選を歓迎し祝った。台湾の蔡英文総統は中国との関係を巡る選挙戦において勝利し2期目に再選された。１９９６年の初の総統選以来最多の８２０万票を獲得しての当選だった。パラオのレメンゲサウ大統領はこの歴史的な勝利は、蔡氏が民主主義、平和、自由のために取り組んできた事に民衆から太鼓判を押されたことに他ならないとした。中国は台湾を自国の一地方と見なし、１９４９年以来統治権を主張しており、台湾は結果的には必要であれば武力で統合されなければならないとしている。蔡氏は勝利宣言で、武力での統合という脅しをやめるように中国に告げた。台湾は実質的には独立しており、選挙により選出された政府、憲法、軍隊もあるが、中国は他の国が台湾と外交関係を持つことをよしとしていない。パラオ、マーシャル諸島、ナウル、ツバルは台湾との外交関係を継続している。ナウルも蔡氏の当選を祝し、台湾を太平洋地域の“素晴らしい友人”とたたえた。マーシャル諸島のハイネ大統領もまた、蔡氏への支持を表明している。一方で昨年、ソロモン諸島とキリバスは中国との関係に切り替えた。（Radio New Zealand/JAN13, 2020）