太平洋諸島の小さい島々の代表は、今週マドリッドで開催されているCOP25において、より大きい努力を要求し、現時点での会議の成果では全く十分でないとした。この要求は、世界気象機構が発表した最新の世界の運命に関する厳しい予測に基づいている。この10年間で激しく温暖化が進み、今年は記録的な熱波襲来となるとしている。世界気象機構の事務総長であるPetteri Taala氏は、「これまでは一番熱い年はエルニーニョ現象もあり2016年だったが、熱波襲来はなおも続く。」と述べた。COP25では、2015年のパリ協定により定めた、気温上昇を2度以下に抑えるという協定の最終規定について議論をしている。Taalas教授によれば、現時点から判断すると気温上昇は3から5度となり、更なる海面上昇にもつながり、特に太平洋諸島は温暖化の影響をもろに受ける地域であるという。Tokalauも例外ではなく、サモアから船でしか行けないという。Kelihiano Kalolo代表は、これまでこの会議で各国代表が話し合ってきた内容では不十分だとしている。「すぐに行動しないと悲劇的な結果を招く。」とKalolo氏は述べた。小さい島々の連合機関の代表であるJanine Felson氏は、この会議は思い切った行動を決定する最後の機会であると述べた。また、ソロモン諸島代表のMataki氏は、「気候の狂暴化は我々にとって大きな問題だ。我々の最近の大きな被害は、熱帯性サイクロンによるものではなく、熱帯低気圧によるものだ。サイクロンよりも弱いもののはずなのに、同様に洪水が起き、20名の人々がなくなった。ソロモン諸島や太平洋諸島は、排出大国が排出を削減し、気候変動のための新たな財政政策を打ち出し、困難な状況にある国々を支援してほしい。」と述べた。 (Radio New Zealand/DEC06, 2019)
太平洋地域
【環境・気候変動】
COP25 更なる努力を要求(太平洋諸島)
2019.12.06