パプアニューギニア、ソロモン諸島、オーストラリアを結ぶ光ファイバーケーブルがシドニー海岸に到達した。このケーブルは長さ4700キロメートルで、Tamaramaビーチに到達し、祝賀式典が執り行われた。
メラネシアの国々とオーストラリアを光ファイバーケーブルでつなぐ、Coral Sea Cableの完成だ。現在、これらの国々の人口の11%のみがインターネットへのアクセスが可能な状況だ。このケーブルの設置により、早く安くそしてより安定的なコミュニケーションインフラがソロモンやパプアニューギニアに年末から供給されることになる。中国籍のHUAWEIが当初はプロジェクトに関わっていたが、セキュリティの問題が持ち上がり、2018年からはオーストラリアがこのケーブルを財政的に支えてきた。またオーストラリアは、パプアニューギニアとソロモン諸島でのインターネット規制とサイバーセキュリティーの向上を支えてきた。財政面に関してはオーストラリアが大半を支援し、パプアニューギニアとソロモンで全体の3分の1を拠出してきた。
今後、ソロモン諸島からHoinara,Auki,Naro,Taroをつなぐ730キロメートルのケーブルも敷設される予定だ。世界銀行は向上したインターネットアクセスにより、2040年までに太平洋諸島に50億ドルの経済効果と、300,000件の新たな雇用を創出できるとしている。(Radio New Zealand/28AUG, 2019)
太平洋地域
【経済・社会動向】
珊瑚礁海底ケーブルシドニーに到達(太平洋諸島)
2019.08.30