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発がん性と中毒性ーWHO(世界保健機構)がビンロウの実とたばこに警告(太平洋地域)

ビンロウの実とたばこは、共に発がん性物質を含み中毒性があることから、この2つを組み合わせての使用は健康被害を高めるとWHOが警告を発した。最近開かれたパラオでの会議でWHOは、両方を使用している人の40歳以下の口腔癌の割合が上昇していると訴えた。太平洋諸島のいくつかの国では6歳以下の子どもまでこのビンロウの実を噛んでいることがあるという。
フィジー駐在のWHO職員であるAda Moadsiri氏によれば、「ビンロウの実とたばこの摂取は、精神活性化作用があり、2つとも使用することは健康に害を及ぼす。たばこはすでに中毒性ががることは認識されているが、ビンロウの実に含まれるアレコリンも同様にドーパミンを脳から放出させ、やはり依存性が高いものだ。」と訴える。WHOは太平洋諸国の政府と協力してこのビンロウの実に関する啓もう活動に取り組んでいる。(Radio New Zealand/APR18,2019)                 
ビンロウの実(betel nut):インドネシア、パプアニューギニア、インドなどではこの果実の皮をむいて、中身をキンマの葉で包み、サンゴの粉と共にかむ。たばこのような作用がある。出てくる唾液は赤くなりこれを吐き出すので町が汚れるという問題がある。