新たな研究によると、国際的な協力不足で海洋生物がさらに危機にさらされているという。数年かけてアメリカの20名の科学者が太平洋諸島に生息する14種類の生き物の移動パターンを調査分析した。特筆すべき年には、絶滅危惧種であるオサガメは太平洋諸島を移動する間に32か国もの国を通過することが分かった。
いくつかの国では、オサガメを保護する手段や方針等があるが、海を越えてほかの国の領海になったとたん、ほとんど保護されていないことがある。Nature Ecology and Evolution誌で発表された内容によると、海洋生物の数の急激な減少は、領海付近や公海で国際協力がなされていないことによるところが大きいとしている。
オサガメをはじめとするマグロ、アホウドリ、クジラなどの絶滅危惧種は、数か国間での協定を結ぶことによって、絶滅を避けるチャンスがあると提案している。(Radio New Zealand/SEP 4, 2018)
太平洋地域
【環境・気候変動】
国際的協力不足で海洋生物が危機に(太平洋島嶼国)
2018.09.18