中国政府がパラオ渡航禁止令を発効したのを受けて、パラオの旅行業者は中国からのフライトを停止したことを会議で発表した。Fabirizio Bozzato氏は、民間企業の財政的な痛手はあっても、パラオが台湾との外交関係を断ち切って、中国に寝返ることはあり得ないと述べている。このように、太平洋地域において、台湾・中国がそれぞれの外交影響力を高めるせめぎあいが激しくなっている。パラオは世界的に有名な旅行先として発信し続けており、アメリカと自由連合盟約も締結していることから、アメリカ政府が台湾、パラオと協力して中国の影響に対抗すべきというのが知識層の見解だ。在台湾パラオ大使のDilmel Louisa OIkeriil氏も、パラオ国民は台湾との外交を支持していると述べた。太平洋諸島のキリバス、マーシャル諸島、ナウル、パラオ、ソロモン諸島、ツバルなどの国々は台湾との外交関係を維持している。一方、ドミニカ共和国、西アフリカのブルキナファソは台湾との外交関係を打ち切って中国との国交を樹立した。太平洋諸国の中では、ソロモン諸島が中国からの脅威に最もさらされている。(Radio New Zealand/Jul 24, 2018)
パラオ
【中国・台湾進出動向】
太平洋諸島地域での台湾・中国の激しい競い合いが再開(パラオ)
2018.08.07