パプアニューギニアで、子ども1人からポリオウイルスが検出されたと世界保健機関(WHO)および政府が発表した。WHOによると、感染が確認された症例は1件。モロベ(Morobe)州在住の6歳男児が、脚が弱る感覚を訴え、4月下旬に感染が判明。翌5月にまひの症状とウイルスとの関連性が確認された。政府は、その他マダン(Madang)と東部高地が汚染地域と宣言した。また、ポリオウイルスが同地域の健康な子2人の便からも検出されており、WHOは同病の「発生を示している」と指摘している。この地域の予防接種率の低さに加え、保健衛生状況も悪いことから、さらなる感染の恐れも否めないとしている。政府は対策資金として200万ドルの拠出を決定。緊急対応機関を12か月と想定し、集団接種で感染を防ぐことが出来るとしている。また、WHOも50万ドルと3人の専門家の派遣を決定した。同国では1996年以来ポリオの症例は確認されておらず、WHOの区分によれば、同国を含む西太平洋地域は、2000年にポリオ根絶に分類されている。(Radio New Zealand/June 28, 2018)
パプアニューギニア
【環境・気候変動】
18年ぶりのポリオ発症(パプアニューギニア)
2018.07.13