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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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イザベル島のニッケル開発係争終結か(ソロモン諸島)

 住友金属鉱山社と豪州のAxiom Miningが裁判で争ってきたイザベル島のニッケル鉱山開発権問題は、6月23日最高裁判所に上訴された。最終判決は近いものと思われる。国際ニッケル市場は、1月インドネシアが鉱石の輸出を禁止したことや中国の高需要を反映して市場価格は高騰している。Axiomは中国に対してニッケル鉱石を原石で輸出する計画であり、住友金属鉱山は、現地で長期にわたり大規模な精錬加工を行う構想を持っている。住友金属鉱山は、鉱区はまだ探査段階にあり、ほかの地域にある鉱区とともに広範囲なFS調査を実施する意向を示している。イザベル・ニッケル鉱区は1956年カナダのInternational Nickel Co.が発見したが、独立運動時の1975年に撤退した。2010年住友が国際入札で試掘権(prospecting licenses)を獲得したが、2011年試掘権が廃棄され、しばらくしてから類似の試掘権がAxiomに授与された。現地に4年以上居住しピジン語も話せるMount氏は、Axiomが地権者と法的契約を結び、Axiomが埋蔵量の80%、地権者が20%の所有権をもっていると述べている。住友側は試掘権が授与された1ヶ月後に何の説明もなく権益が廃棄され、以後裁判沙汰になり、所見の述べようもないと述べている。(Solomon Star/ June 17, 14)