太平洋諸島マグロ漁業協会(Pacific Island Tuna Industry Association) のヒュフレット会長が、ラジオ・オーストラリアの番組で、現在太平洋の漁場で操業している約1,300隻の中国マグロ漁船に中国政府は535万米ドルの補助金を与え、燃料代として別途170万米ドルを補助していると述べた。約6年前から中国漁船の数が増え始め、数百隻の新型漁船を含め主にビンナガマグロが捕獲されている。これは最近公表された中国政府の統計から判明したもので、島嶼国漁船には到底太刀打ちできるものではない。中国、台湾、フィジーなどを含め、ビンナガマグロの1隻当たりの漁獲量は急激に減少しており、補助金のない漁船は操業できない状態にある。ヒュフレット会長は、中国やその他主要漁業国は補助金を止め、島嶼国漁船が対等に漁ができるよう要請すべきだと島嶼国政府に働きかけている。また、中国は開発投資援助資金を減らしてでも補助金を止めてほしく、補助金を受けた漁船のマグロ陸揚げ価格が低価格で取引されているのも問題であるとしている。
(Radio Australia/ Aug.12, 13)