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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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太平洋諸国が集魚器に警告(太平洋地域)

太平洋諸国と環境団体は、世界のスシ好きに人気のあるメバチの過剰な漁獲およびそのための集魚器の使用に警告を発している。12月2日からマニラで開催される中西部太平洋漁業委員会に、約40のアジア、欧州の国の代表600人以上が出席するとみられる。中西部太平洋では年間約50億米ドル以上の水揚げがあり、増え続けた漁船で1960年代からマグロ資源が減少してきた。米国のPew Environment Groupによると、世界のマグロ漁の約半分が集魚器の使用によるものだという。その数は47,000個から105,000個とみられる。これがメバチの過剰漁ばかりでなく、海亀、鮫、多くの未成育魚等が漁獲され、殺されている。集魚器は、現在年3ヵ月使用禁止となっているが、4カ月にする案が出ている。しかし、パラオ等小国は国家収入が減ると反対の立場である。公海上では違法漁がまかり通っている。フィリピン沖合のマグロの産卵場として知られる東部方面海洋での、フィリピン漁船による巻き網漁を禁止するとした委員会の決定は、多くの漁業国から反対の意見が出ている。
(The Samoa News/ Dec.2, RNZI/ Dec.5,12)