1月22日ヘラ(Hela)州で一人の男性が射殺されたのをきっかけに、又報復攻撃暴動が発生した。ヘラ州首都のタリ(Tari)市George Tagobe前市長は、政府がガス開発プロジェクトのロイヤルティー(鉱区使用料)の支払いを行っていないことに住民の不満が爆発したものだとして、先の総選挙時の不正投票疑惑で発生した暴動とは別問題であると述べている。治安情勢の悪化でExxonmobil社はLNGプロジェクト現場から不要不急要員を避難させている。同社は地権者グループに誘拐されたと報道された社員の解放に向け話し合いをしている。この地権者グループは政府の度重なる支払い延期に行動で不満を示したといわれるが、LNG開発プロジェクトに関し政府に最後通告を行ったHela’s Hides地域の地権者と関連がないとみられる。ガスの輸出が始まって3年経つが、地元地権者には何の還元もない。一方政府は正当な地権者を明確にする調査がまだ終わっていないとしているが、地権者達は来週末までに回答するよう要求している。また、8月に約束された1,100万米ドルの支払いも来週中の行うよう求めている。彼らは支払いがなければガス・プロジェクトのサイトを閉鎖すると脅迫している。(RNZI/ Nov.23, 17)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
ヘラ州で部族紛争再発(パプアニューギニア)
2017.12.04