小島嶼開発途上国(SIDS)の生活習慣病(NCDs-Non-communicable disease)を原因とする高い死亡率は、人為的危機であると国連食糧農業機関(FAO)のフィジー事務所が警告している。PACNEWSによると、34の小島嶼国で生活習慣病が健康や福利に重大な脅威を与えているとFAOフィジー事務所のDr. Tim Martynが述べている。太平洋諸国では病気による死亡の70%が生活習慣病で、フィジーでは80%にのぼる。フィジーの人口3分の1が貧血症であり、4分の1がビタミンA欠乏症であるという。また、4分の1が糖尿病にかかっていて、12時間に一人が手足の切断を余儀なくされている。トンガでは男性人口の50%が肥満であり、米領サモアの人口の45%が糖尿病と太平洋島嶼国は世界で一番糖尿病の患者が多い。FAOは生活習慣病撲滅対策のため、フィジーに世界の40小島嶼国代表を集めて3日間のセミナーを実施する予定である。(Asia Pacific Report/ Nov.1, 16)
太平洋地域
【経済・社会動向】
小島嶼国の生活習慣病は人為的な危機(太平洋地域)
2016.11.14