ハワイの国立熱帯植物園パンの実研究所と園芸企業のCultivarisが協力して、胚原質(germplasm)から活力の高いパンの実を育成してその苗を島嶼国に供与するプロジェクトを進めている。苗は50%の原輸出国としての特許使用料を持つ。サモアはこの3年間Ma’afala種を200米ドル相当の苗から栽培を始め、現在12,000米ドルから6,000米ドルの価値を持つまで育てている。2009年から始まったこのプロジェクトは、現時点で27ヵ国に4万本近くを配布している。資金は民間の寄付金からなり、資金の拡大によりプロジェクトが拡大されることが期待されている。パンの実は栄養価に富み、グルテン(gluten)を含まず、粉にすれば用途が多い。食用に適さない部分も皮膚に効用があり、飼料の代わりにもなる。パンの実を増やすことで、将来世界中のスーパーマーケットにパンの実を利用した製品が並ぶことも夢ではない。(Radio Australia/ July 28, 14)
太平洋地域
【経済・社会動向】
パンの実が現金収入源になるか(太平洋地域)
2014.08.12