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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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科学者が海面上昇は顕著だと述べる(太平洋地域)

豪州気象庁、英連邦科学産業研究機関(CSIRO), ハワイ大学等の先進的地域研究機関は、太平洋が海面上昇しており、将来も続くことを認めている。当局記者(豪州ABCラジオ局)がこれら研究機関の科学者から取材したところでは、ハワイ大学は長年潮流の測定を行っているが、1990年代以降宇宙衛星からの情報も含め、厖大なデータを収集して詳細な分析ができるようになった。その結果、ここ20余年間で約6cm海面が上昇していることが分かったが、グアムを含む西熱帯海域からフィリピン海域にかけては約30cmの上昇と全世界平均より5倍も高い。一方で、東太平洋地域では大きな変化は見られない。その原因の一つは東から西に吹く南半球の貿易風が考えられるが、現地住民の目などを含め多様なデータを積み重ねて行く必要があり、1年ごとでみると上昇はほとんどないが、長期的にみると海面上昇は確実で、特にツバル、キリバス、マーシャル諸島の、海岸近くに住む住民は対策を怠ることはできないとしている。
(ABC Radio Australia/ April 1, 13)