サトー・キルマン政権はグルジアと外交関係締結を進めているが、一方で、約2年前、ロシアが支援しグルジアから分離独立したアブハジアと国交締結を宣言している。2011年締結承認後、外相はこれを否定しているもの、依然政府ウェブサイトに掲載されている。アブハジアでは独立当時大規模な民族浄化闘争が行われたとみられており、バヌアツの独立理念と相違しているため、政府内部でも異論がある。2010年当時のナツマン外相は、ロシア外交官からナウルが承認した時と同じように、5,000万米ドルでアブハジアとの国交開設を打診されたが拒否したと述べている。カーロット外相とゴイセット移動大使が、先日フィジーを訪問したロシア外相とスバで面談した際、ロシアがアブハジア承認にお金を出さないことが分かり、政府はグルジアを承認することにしたのではないかと、ナツマン元外相が述べている。
(RNZI/ March 18, 13)
バヌアツ
【経済・社会動向】
グルジアと国交開設(バヌアツ)
2013.04.01