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法令により大首長会議廃止(フィジー)

バイニマラマ首相率いる現政府が9日の政府公報で発表した政令で、136年続いた大首長会議(GCC-Great Council of Chief)を廃止すると発表した。バイニマラマ首相は植民地時代に英国の統治目的のため設立されたGCCは政治目的化し、一政党として政治活動を行い、現代の共同社会、平等社会の理念に合わないと述べている。労働党党首のチョードリー元首相は、首長会議が政治目的化していることを認めながら、その廃止はフィジー人の総意で決めるべきだとし、軍に対しても1987年のクーデター以降政治に深入りしていると批判している。バイニマラマ首相は2006年12月のクーデターで実権を掌握して以降、2007年4月にGCCの活動を停止させている。GCCは大統領、副大統領、首相、14州からそれぞれ選出された3委員からなる42人の地方委員、大統領指名の6委員、ロトゥマ委員会から3委員、1987年クーデターの首謀者であるランブカ終身委員の55名で構成されている。1970年の独立憲法は22人の上院議員の内8人がGCCからの選出を認めている。1987年のランブカのクーデター後に制定された1990年憲法では、34人の上院議員のうち24人をGCCから選出、大統領と副大統領も選出していた。そして、1997年憲法では32人の上院議員中14人に縮小されている。
(Fijilive/ March 14, 12)