ニュージーランド(NZ)、ワイカト大学の季節労働者受入制度に対する実態調査によると、同制度の導入は、国内園芸農園とブドウ農園及び季節労働者とその派遣国の経済発展に好影響を与えていることが分かった。NZに労働者を派遣しているバヌアツとトンガの家庭では一人当たり収入が40%近く上昇した。しかも、農園の生産性向上、期限切れ不法滞在率低下、国内労働者の労働意欲向上などにおいても好影響が見られ、より多くの国からも参加することが期待される。この季節労働者受入制度で年間約8,000人が入国、うち約4分の3がトンガとバヌアツからであり、収入の増加のみならず、持続的労働者確保、島嶼国経済への寄与、知識・技術移転などにも利点もある。同制度は2007年から始まり季節労働者は7ヵ月間滞在できる。
(Vanuatu Daily Post/ Dec.7, 10)
太平洋地域
【経済・社会動向】
ニュージーランドの季節農園労働者雇用が島嶼国経済に好影響 (太平洋地域)
2010.12.07