3月2日米国クリントン国務長官は、上院外交委員会で中国の太平洋地域への進出が顕著で、エクソンモビールがPNGで進めているLNGガス開発事業も中国から封じ込められかねないと懸念を示した。共和党の外交予算カットの動きが、世界で中国との競合に支障となるとして、PNGのLNGガス開発を例にあげたもので、予算削減が他の島嶼国との関係希薄につながり、特に保健衛生、婦人の権利保護分野の支援縮小が長期的にみて米国の影響力を低下させることになると述べている。実際予算が成立すれば、太平洋島嶼国の海面上昇対策支援金2,100万米ドルが削減される。共和党は16％の予算削減を求めており、米国の外交撤退はアル・ジャジーラ、ロシア、中国のメディアなど新興情報機関との情報戦争に遅れをとることが心配される。
(Reuters /M,Mar.2, 11；Radio Australia/ Mar.4, 11)