トンガに亡命したマラ・フィジー軍中佐にトンガがパスポートを発行した。同中佐は王室のトゥイペラハケ王子の従兄にもあたる血筋で、現在豪州に渡航、反バイニマラマ派の集会に参加した。今回の亡命の舞台となり、また海底鉱物資源埋蔵の可能性を秘めるミネルヴァ・リーフの領有権を巡って、トンガ・フィジー両国間での論争が過熱化している。両国海軍の艦艇がリーフを挟んで対峙する事態も発生した。フィジーのバイニマラマ首相は、ミネルヴァ岩礁を含む環礁の領有権を強固に主張、これまで隣国関係に穏健であったトンガの背後に豪州の陰謀があると述べ、フィジーの民主化選挙の行程を破壊するものだとし、豪州とニュージーランド外相を非難した。豪州のLowy Instituteは豪州政府のフィジーに対する強固なlove policyは失敗したとしている。
(Taimi Media Network/ June 10 & Herald Sun/ June 14, 11)
太平洋地域
【経済・社会動向】
太平洋岩礁の領土権で論争過熱(太平洋地域)
2011.06.14