米国のキャンベル東アジア・太平洋担当国務次官補、ウォルシュ太平洋艦隊司令官、ビスワルUSAID次官、国防省南東アジア主任担当シムコック准将からなる高級ミッションが5日間で8島嶼国・領土の訪問に出発した。
同ミッションは最初にキリバスに到着、アノテ・トン大統領と気候変動、経済開発を主題に会談した。訪問の目的は、PIFでの米国の役割を高め、支援すると同時に、米国の投資機会を探りビジネスを促進することにある。その後、26日にはサモア、28日にトンガおよびPNG、29日にソロモン諸島、30日にパラオ、7月1日にマーシャル諸島、そして2日ホノルルで中国代表団と太平洋問題について意見交換し、ワシントンに戻った。(PIR/ June 28, 11)。サモアでは、気候変動、国際犯罪、水資源、生活向上、マグロ漁など幅広い問題が議論されたが、ミッションはサモア科学研究所に5万ドル、二つの病院改修に200万ドルを寄贈し、また太平洋地域環境計画にも何らかの金額が寄贈された。そして、今年末に予定されている第40回PIF会議に大型ミッションを派遣する意向を明らかにした。中国との関係について米国側は中国の役割をインドや韓国と同様に期待し、中国と緊密な連携を図っていきたいと述べた。
(Samoa Observer/ June 29, 11)
太平洋地域
【経済・社会動向】
米国が太平洋島嶼国に高級ミッション派遣(太平洋地域)
2011.06.29