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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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裁判所が座礁事故に約2900万ドルの賠償命令(マーシャル諸島)

マーシャル諸島環境保護庁(Environmental Protection Authority:EPA)は、2019年に漁業用輸送船がサンゴ礁に座礁した事故をめぐり、約2900万ドルの損害賠償を勝ち取ったが、この賠償金が実際に回収できるかは不透明である。高等裁判所のIngram主席判事は、中国に拠点を置くNingbo Eurasian Ocean Fishing Co LtdとPeople’s Insurance Company of China Ltdに対して、EPA側の主張を認める判断を下した。問題の船舶となったOu Ya Leng 6は、2019年1月にマーシャル諸島北部の無人島Taka環礁に座礁し、現在も現地に残されたままとなっている。当判決では、座礁によってサンゴ礁に広範な損傷が生じ、その後の燃料流出によって海洋生物、生息環境、その他の海洋資源が破壊されたと認定された。その判断は、EPAが数年にわたり提出した6件の状況報告書、3件の損害評価報告書、ならびに多数の関連文書に基づいている。Ingram主席判事は、被告企業がハーグ送達条約(国外における裁判上・裁判外文書の送達に関する条約)に基づき通知を受けていたにもかかわらず、損害額を決定する10月の審理に出廷しなかったことを指摘した。被告側が行った是正措置は、事故直後に燃料の大部分を移送したこと、および地元企業に汚染除去を依頼したことに限られ、船舶の撤去は行われていない。そのためEPA法違反は、現在も続いているとの見方である。賠償額には、船舶撤去費、サンゴ礁および海洋生物被害、EPAの調査・訴追費用が含まれている。(Radio New Zealand/DEC18, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/582206/marshall-islands-court-awards-us-29m-for-ship-grounding-damage