環境NGO団体のTe Ipukarea Societyは、「我々の海域には、まだ知られていない多くの生物が存在する」とコメントした。深海調査は、クック諸島海底鉱物庁(SBMA)と米国非営利団体Ocean Exploration Trust(OET)、および米国海洋大気庁(NOAA)の支援によって実施された。21日間にわたる調査では、クック諸島全域を保護する海洋保護区Marae Moanaの深海を対象に、最新技術を用いた映像・データの収集が行われた。このクック諸島の深海生息地に関する調査は、クック諸島の広大なEEZの理解を深めるため、海底の生息地と生物多様性の画像化とカタログ化に重点を置いた。SBMAは得られたすべてのデータを一般公開し、科学的根拠に基づく政策決定を支援する意向を示した。調査チームのRima Browne氏は「ライブ映像で海底の生態を見ることができたのは貴重な経験であり、特に深海サンゴなど大型種の確認に高画質画像が有効だった」と語った。Te Ipukarea Societyは、今後DNAおよび環境DNA(eDNA)分析を行い、未知なる種の特定を進めるべきだと主張している。そして、「今回の調査は、深海生物の多様性のごく一部を明らかにしたにすぎない。鉱業の是非を判断する前に、さらなる科学的調査が必要である」と述べた。(Radio New Zealand/OCT23, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/576737/nautilus-expedition-reveals-rich-biodiversity-in-cook-islands-deep-sea-ecosystem
クック諸島
【鉱物資源開発動向】
探査船E/V Nautilusによる深海調査で、生物多様性を確認(クック諸島)
2025.10.28