7月12日、ニューカレドニアの独立賛成派と反対派の政党は、フランスでニューカレドニアの将来の政治的地位に関する「歴史的」協定を締結し、ニューカレドニアは初めてフランス領域内の「国家」となることが決まった。正式名称「ニューカレドニアの将来に関する合意プロジェクト」とする13ページにわたる合意は、パリ郊外のBpigovalという小さな都市での独立賛成派と反対派の双方による10日間にわたる厳しい交渉の結果である。Macron仏大統領は今月初めの演説で、2024年5月に発生した破壊的で致命的な暴動で打撃を受けたニューカレドニアの経済を回復させる必要性を主張していた。発表された文書には、20人近い政治家の署名があり、ニューカレドニアの将来にとってこの協定が何を意味するのかが具体的に記されている。新協定の序文では、ニューカレドニアが再び信頼、対話、平和に賭けること、新たな政治組織、より広く共有される主権、経済的・社会的基盤を通じて、再構築された共通の未来を目指すことが強調されている。ニューカレドニアの住民は、2026年2月にこの協定を承認するよう求められている。協議の内容としては、フランスの一部でありながら二重国籍(フランスとニューカレドニア)を有する「ニューカレドニア国家」という概念を確立したことになる。また、外交ではニューカレドニアは自国の問題を処理する権限を与えられるが、フランスの国際的な約束と重要な利益を尊重することが求められる。さらに、国防ではフランスの権限下に留まり、その戦略、目標、行動に関して、「強く」関連および協議され、情報を提供されることが想定されている。そして、警察と治安に関しては、ニューカレドニアは、フランス国内の法執行機関に加え、独自の地方治安部隊と伝統的な治安部隊を創設する権利を有するとされている。今後の選挙に関しては、2026年5月から6月に延期されることになった。このほか選挙人名簿や、戦略的ニッケル産業に関しても協定に至った。この協定に関しては、独立派および親仏派双方から好意的な反応が得られたという。(Radio New Zealand/JUL14, 2025)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/566745/new-caledonia-s-political-parties-commit-to-historic-deal-in-france
ニューカレドニア
【経済・社会動向】
フランスでの「歴史的」協定(ニューカレドニア)
2025.07.22