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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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パリでニューカレドニア首脳会議開幕(ニューカレドニア)

7月2日、Macron大統領とフランス首脳陣はニューカレドニアからの代表団を受け入れ、ニューカレドニアに関する一連の代表者会議を正式に執り行った。代表者会議は、いくつかのセッションに分かれており、今回の協議は「ラストチャンス」とも呼ばれ、政治的な議論はニューカレドニアの将来の政治的地位に関する合意を独立派と親フランス派の双方が見出すまで、時間制限を設けずに非公開で、Bougival(パリ西部)の高級ホテルで開催された。Macron大統領による今回の代表団の招待は、「ニューカレドニアの現実に適応した、持続可能な政治的、社会的、文化的均衡を保証できる対話を開始すること」、「対立的な論理を超えたもの」、「共有がなされ、均衡のとれた、永続的な未来を築く」という点を目的としていた。仏のValls海外担当大臣による直近の協議が2025年5月上旬より停滞して以降、親フランス派政党はValls海外担当大臣の提案である仏の重要な権限の移譲と仏とニューカレドニアの二重国籍には批判的で、仏本土の主に右派とロビー活動を展開している。また、親フランス派政党は独立賛成派に独立協定を提示することは、2024年の暴動に象徴されるような反乱的暴力に屈服することになると断固主張している。それでも、7月1日に行われたフランスメディアBFMTVとのインタビューにおいて、Valls海外担当大臣はBougivalでの会談の結果について楽観的な姿勢を崩さず、「ニューカレドニアがフランスの一部であり続けることと、完全な独立を目指すという相反する2つの願望を調和させなければならないので複雑ではあるが、解決策を見出すしかない」と述べた。また、政治的な協議とは別に「経済・社会サミット」が開催され、ニューカレドニアの経済、社会、市民社会の利害関係者および市長らが一堂に会し、2024年5月の暴動の余波に対処するため議論が行われる予定となっている。この会議はパリ近郊のホテルで開催され、財政、構造改革、経済の多様化、新しい社会プロジェクト、重要なニッケル鉱業という主に4つのテーマに焦点が当てられるという。(Radio New Zealand/JUL03, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/565868/macron-top-leaders-open-new-caledonia-s-summit-in-paris