MENU閉じる

PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

Home > 太平洋諸島ニュース > 中国をめぐる対立でニュージーランドが資金援助を一時停止(クック諸島)

中国をめぐる対立でニュージーランドが資金援助を一時停止(クック諸島)

ニュージーランドのPeters外相は6月初旬、ニュージーランドと自由連合の関係にあるクック諸島に対し、ニュージーランドと協議せずにクック諸島政府が今年初めに中国とパートナーシップ協定締結したことを受け、主要分野支援資金約2000万ドルの支給を一時停止するとの決定を通知した。2001年に両国が署名した「Joint Centenary Declaration(共同百年記念宣言)」において防衛と安全保障に関する相互協議を義務付けているが、Peters外相は、「これが履行されていない」と指摘している。2025年2月、クック諸島のBrown首相は「包括的戦略的パートナーシップを中国と締結し、この合意に関してニュージーランドと協議せず、共通利益が損なわれる可能性を確認しなかった」と述べている。記者団に対し、Peters外相は「中国との合意に関するニュージーランドの質問に対して、クック諸島が満足のいく回答を提出しなかったため、資金援助の停止を決断した」と述べている。ニュージーランドのLuxon首相の中国訪問に関して、中国からの反応についてどのように考えているかを問われたPeters外相は、「資金提供の停止決定は、中国とは無関係である」と言及している。クック諸島の野党リーダーであるBrowne氏は、ニュージーランドが資金援助を一時停止したことを「深刻な懸念」と表明し、Luxon首相に説明を求めている。クック諸島政府からの公式発表はなされていないが、支援資金停止に関する大臣の声明が、6月20日の議会で発表される見込みだという。(Radio New Zealand/JUN19, 2025)

https://www.rnz.co.nz/news/political/564578/new-zealand-halts-cook-islands-funding-in-stoush-over-china