トンガのAngelika王女は、クジラに法的権利を付与するよう訴えている。王女はフランスで開催された国際海洋科学会議(One Ocean Science Congress)にて、「クジラを単なる資源ではなく、固有の権利と知覚を有する存在として認める時である」と述べた。トンガの新聞「Talanoa o Tonga」では、世界的なキャンペーンで知られる"I'm a Person Too"が、トンガ政府に対してクジラに法的人格を付与するよう求めていると報じられている。そして、これは世界中で36万7,000人以上が支持しているという。トンガは、クジラと深い関わりがある。1978年に故トンガ国王Tupou4世はトンガの海域でのクジラ猟を禁止し、世界初のクジラ保護区の一つを設立した。昨年、ニュージーランドのKiingi Tuheitiaとクック諸島のKaumaiti Nui Tou Arikiは、クック諸島のラロトンガで「He Whakaputanga Moana」を締結し、これはto'orā(マオリの海)に国際的に認められたより強固な保護措置を付与することを目的としている。当宣言ではクジラの自由な移動、減少傾向にある個体群の保全と増加を図り、海洋保護区域を設立し、科学とmātauranga Māori(マオリの伝統的知識)を活用してより効果的な保護措置を講じ、クジラ保護のための専用基金を設立することを目指している。Kiingi Tuheitiaの死後、トンガのヴァヴァウ諸島の住民たちは故マオリ王が提唱した「クジラに人格を認める」という呼びかけを尊重すると約束している。故マオリ王の最も近い助言者の一人であったRahui Papas氏は、「太平洋は単なる水域ではなく、つながりの象徴であり、クジラもまたその一部である」と述べた。(Radio New Zealand/JUN10)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/563624/tonga-princess-calls-for-legal-rights-for-whales
トンガ
【海洋問題】
王女がクジラの法的権利を訴える(トンガ)
2025.06.17