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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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第3回国連海洋会議にむけてー太平洋の問題解決が世界的な問題解決である(太平洋諸島)

国連海洋会議(UN Oceans Conference)が、フランスのニースで1週間ほど開催されている。太平洋地域を含む各国首脳、市民団体、科学者、企業代表らが参加し、Manoni博士(現太平洋海洋委員)は今回の会議に太平洋地域代表団の一員として出席している。彼の役割は、太平洋諸島フォーラムの枠組みを通じて設けられ、地域的・国際的な海洋政策の優先事項を推進することである。Manoni博士は、「太平洋地域で機能しているコミュニティ主導の沿岸海洋保護区や沿岸強靭化の取組みを共有したいと考えている」といい、「成功事例としてマグロ漁業管理の取組みをあげ、地域管理手法により、主要なマグロの群れは絶滅の危機から回復した」と述べた。さらに、クック諸島やマーシャル諸島の海洋保護区の取組みを例に挙げ、「太平洋の問題解決策は単なる太平洋の解決策ではなく、まさにグローバルな問題解決策である」と言及した。海洋生物学者で海洋保護のリーダーであるSala氏は、「海洋の持続可能性に関する進展は、参加者が今週の会議で合意する公約の質に左右される」と述べ、「現在、海洋の8%が保護されてるが、2030年までにその割合を30%に増やすことが目標である」と語った。そして、その30%の海洋保護区は質的に適切でなければならないとしている。例えば、ハワイ諸島の北西部にある世界最大級の海洋保護区域の一つであるPapahanaumokuakea海洋国立公園での保護は、周辺のマグロの個体数を増加させ、地域のマグロ漁業に利益をもたらしたという。ツバルのTeo首相は、世界の指導者に対し、共通の責任を認識するよう呼びかけた。国連海洋会議は3年ごとに開催され、今週の公式プログラムは、6月13日に終了予定となっている。(Radio New Zealand/JUN09, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/563496/pacific-solutions-are-indeed-global-solutions-pacific-ocean-commissioner-heading-to-summit