「太平洋地域の女性たちの政治的リーダーシップのあり方を真に変えるためには、草の根、伝統、プロフェッショナル、そして国家のあらゆるレベルで取り組む必要がある。」と、フィジーの女性・子ども・社会保護担当大臣であるKiran氏は、先週行われた太平洋地域における女性の政治参加促進に関する会議で述べた。この会議は、女性差別撤廃条約(CEDAW)の太平洋技術協力プログラムの一環として、クック諸島、フィジー、マーシャル諸島などから女性リーダーや支援者が集まり開催された。会議では、政治や公的生活における男女平等達成に向けた具体的な指針となる「一般勧告40(GR40)」の実践に焦点が当てられた。中でも、太平洋共同体(SPC)の太平洋地域女性・少女戦略主任であるRakuita氏は、システム全体の変革の必要性を強調した。「女性が指導的地位に就くための道筋を作るには体系的なアプローチが求められ、国家全体のアプローチが必要であり、あらゆる分野がこの重要な議論において役割を果たす必要がある。」と彼女は述べた。またKiran氏は、フィジーでは現在、地方において伝統的に男性優位であった大酋長評議会に女性を指名するようになり、160人以上の女性が伝統的な称号を得ている。 しかし、こうした進歩にもかかわらず、男女格差は依然として残っており、 前回の国政選挙では、23万8000人の女性が投票したにもかかわらず、女性候補者の得票率はわずか8%だったと述べた。このギャップを埋めるために、フィジー議会は、次世代のリーダーを育成するトレーニングの場として、模擬議会の一連のプログラム、例えば「女性の模擬議会」や今後開催予定の「若者の模擬議会」などを導入した。 Kiran氏によると、これらの取り組みは「大きな反響」を呼んでいるという。世界で最も女性の政治参加率が低い太平洋地域がこの問題と引き続き取り組む中、選挙制度改革から草の根の指導者育成に至るまで、こうした取り組みは極めて重要だ。「これらはまだほんの第一歩であるが、一歩一歩進むことで、若い女性たちが自らをリーダーと見なし、また他の人々からもリーダーとして見られるようなシステムを構築に近づいている。」とKiran氏は語った。(Pacific Isrand News Association/APR16, 2025)
https://pina.com.fj/2025/04/16/pacific-leaders-call-for-systemic-change-to-advance-womens-political-participation/
太平洋地域
【経済・社会動向】
指導者たちが女性の政治参加を促進するための制度的な変革を呼びかけ(太平洋諸島)
2025.04.22