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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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首相に対する不信任案否決(クック諸島)

2月26日の午後に行われた投票で、ここ数週間物議の中心となっていたブラウン首相は、13対9の票で不信任案を退けた。2人の政府閣僚は投票を欠席した。この動議は、クック諸島統一党の党首である、野党の議員Teariki Heather氏によって提出されたものである。投票前に既に、Heather氏はブラウン首相が議会で多数の支持を得ていることを認識してはいたものの、最近ブラウン首相が下した決定、例えば、クック諸島のパスポート発行の提案や、中国と結んだ協定からニュージーランドを排除する決定など、クック諸島の人々を分裂させたことを理由に、原則に基づいて動議を提出すると述べていた。一方で、ブラウン首相は、近年、同国は目覚ましい発展を遂げ、2020年には先進国の仲間入りを果たしたと述べている。そして、クック諸島の人々が現在直面している問題は、パスポートや協定に関するものではなく、クック諸島が自決権を行使することであると述べ「これは協議の問題ではない。これは支配の問題なのである」と主張している。また、ニュージーランドに対しては、「同不信任案におけるニュージーランドの影響力は、クック諸島を大切に思うすべての人々にとって懸念すべきことである。私の仕事はニュージーランドの旗を掲げることではなく、自国の旗を掲げることである。」と述べた。クック諸島は人口1万5千人に満たないニュージーランドと自由連合関係にある自治国家である。ニュージーランドと、国家元首も同じとされている。今年、クック諸島は自治60周年を迎える。ニュージーランドには8万人以上のクック諸島マオリ族が居住しており、クック諸島最大のコミュニティとなっている。(Radio New Zealand/FEB26, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/543071/no-confidence-vote-against-cook-islands-pm-fails