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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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ニュージーランドと外交問題で対立(クック諸島)

クック諸島は今週、中国と主要なパートナーシップ協定について協議する予定であるが、これに関してニュージーランドのピーターズ外務大臣の報道官は他国との関係性における透明性の欠如は、安全保障に重大な影響を及ぼす可能性があると述べた。そして、「現在、ニュージーランドとクック諸島の間には、クック諸島独自のパスポート発行案、クック諸島の船舶登録及びクック諸島が他国との政策や提携に関して透明性を欠いていることなど意見の一致をみない問題が存在し、これらは、クック諸島、ニュージーランド及び太平洋諸島全体にとって、安全保障上の重大な影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。クック諸島はニュージーランドと自由連合関係にある。つまり、クック諸島は独自の政策を実行するが、外交、災害、防衛に関してはニュージーランドの支援を受けることとなっている。外務大臣報道官は、ニュージーランドは一貫してクック諸島に対し、ニュージーランド・クック諸島間の関係に大きな影響を与える場合、クック諸島がニュージーランドから完全に独立する可能性のある政策も含め、国民投票によって決定されるべきであると明確に伝えてきたと述べた。一方、クック諸島のブラウン首相は2月6日に代表団を率いて中国を訪問し、北京でパートナーシップ協定に署名する予定である。ブラウン首相は報道機関に対し、クック諸島が持続可能な経済を維持するためには「他の方法」を模索する必要があり、「同じ考えを持つ国々」と提携することは「現在の繁栄レベルを維持する」ための重要な手段であると語った。クック諸島は今年、ニュージーランドとの自由連合締結60周年を祝うとともに、同記念行事の一環として、クック諸島パスポートの発行案を浮上させ続けている。これに対してピーターズ外務大臣報道官は、クック諸島が独自のパスポートを持つことができるのは、独立した場合のみだと述べた。そうなれば、クック諸島の人々は、ニュージーランドでの生活や就労を認めるニュージーランドのパスポートを放棄することになるのが現実である。(Radio New Zealand/FEB, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/541087/do-not-see-eye-to-eye-nz-and-cook-islands-at-odds-over-diplomatic-issues