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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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国連の採決に反して、収容者への責任がない事を主張(オーストラリア)

国連人権理事会は、ナウル地域収容施設での待遇に不満を訴える難民2件のケースに関する決定を発表し、収容されている難民及び亡命希望者の健康と福祉に対する責任はオーストラリアが負うべきであるとした。人権委員のHaiba氏は「難民申請処理を他国に委託する場合でも、締約国は人権上の責任を免れることはできない」と述べた。同決定が発表された後、オーストラリア内務省報道官は「オーストラリアの領土外、または実効的な支配が及ばない移転先の件については、国際的な義務を負うことはない」と主張した。この主張に真っ向から反対する形で、人権委員会のHaiba氏は、「オーストラリアがナウルにある地域収容施設に対して大きな管理権限と影響力を持っていることは明らかであり、したがってこれらのケースにおける亡命希望者は、国際人権規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)の下で締約国の管轄下にあると我々は考える」と述べた。訴えている2件の被収容者は、オーストラリアが国際人権規約(ICCPR)の義務に違反していると言及しており、特に第9条の恣意的な拘束に関する条項に違反していると主張している。(Radio New Zealand/JAN20, 2025)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/539425/australia-still-says-it-s-not-responsible-for-detainees-after-un-decisions-declare-otherwise