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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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新たな難民対策に非難の嵐(オーストラリア)

オーストラリア政府はパプアニューギニアの難民に対する新たな措置を導入したが、反対派はこれを「死刑宣告」と非難している。オーストラリア政府はPNG政府と協定を結び、ポートモレスビーにある亡命希望者たちが無料で受けられる住宅、食料、医療を事実上取り上げることにした。難民たちは10年以上前にオーストラリアによって海外の収容所に送られた。オーストラリアの緑の党は、政府がポートモレスビーの60人の難民を貧困生活に追い込む協定を結んだと主張している。PNGの移民・市民権サービス当局(ICSA)によると、難民たちは現在、週900キナ(NZドル385ドル、米ドル222ドル相当)の生活費を受け取ることになっている。
家族がいる人には追加の支援が提供され、研修や問題解決を目的とした一時金も支給される。しかし、緑の党の移民問題広報担当官であるShoebridge氏は、「病気の人々を含む難民が来月には家を追い出される可能性があると」述べた。同氏は、移動に耐えられない人もいるのではないかと懸念している。また、難民支援活動団体(Refugee Action Coalition)は、「同協定はオーストラリアが難民申請者を放棄し続けていることを反映していると」述べている。そして、同団体のRintoul広報担当は「我々の懸念は、2013年にオーストラリアが送った人々の健康、福祉、収容に関する全体的な責任が、PNG政府の責任として移されることだ」と言及した。また、「PNG政府及び関連省庁は、オーストラリアからお金を引き続き受け取るであろうとし、彼らは提供するサービスのレベルには関心がない。オーストラリアは、オーストラリア国外に難民を留めておくために、PNGに金をばらまくでしょう。彼らにとっては、票を買うための安上がりな方法なのである」と語った。さらに、キャンベラにある内務省の広報担当官は、「以前、キャンベラの地域管轄下にあった難民の管理はPNGが担っていた」と述べた。オーストラリア政府が難民に対する責任を否定するのは初めてではない。難民は2013年に最初にPNGのマヌス島に送られた。2016年4月には、PNG最高裁が、同島における難民の収容は違法であり、同国の憲法に違反しているとの判決を下した。その後、42人の難民グループがポートモレスビーに移されたという過去もある。(Radio New Zealand/DEC19, 2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/537052/australia-slammed-over-new-refugee-measure