ソロモン諸島
概要
正式国名 | ソロモン諸島(Solomon Islands) |
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人口 | 約61万人(2017年,世界銀行) |
民族 | メラネシア系(94%)、ポリネシア系、ミクロネシア系、 ヨーロッパ系、中国系 |
宗教 | キリスト教(95%以上) |
1人あたりGNI | 1,920米ドル(2017年,世界銀行) |
通貨 | ソロモンドル(SBD) |
面積 | 29,785平方キロメートル(岩手県の約2倍) |
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首都 | ホニアラ(Honiara) |
主要言語 | 英語(公用語)、ピジン英語(共通語) |
政体 | 立憲君主制 |
GDP | 13.03億米ドル(2017年,世界銀行) |
電話の国番号 | (677)+(相手先の番号) |
ソロモン諸島は、パプアニューギニアの東側に列をなす島々でできた国である。太平洋島しょ国では2番目に国土面積が広く、3番目に人口が多い。オーストラリアから見ると北東約1,800kmに位置する。国は大小1,000を越える島々から成り、行政上は9つの州(Province)に分かれている。首都はガダルカナル島北岸にあるホニアラで、約8万4千人が居住している。 ソロモン諸島は、19世紀後半の列強による植民地分割によってイギリス領としてひとつの行政区分としてまとめられた領域で、1978年に独立するまで単一の国家を形成したことはない。地域的にはメラネシアに属し、国民の9割以上がメラネシア系だが、島や氏族により異なるアイデンティティを持っており、各地域や氏族の伝統的な慣習や権利の維持と国としての一体感の醸成は、建国以来の大きな課題となっている。国民は計87とも言われる異なった言語を使用しているほか、共通語として英語を土台としたピジン語を話し、また多くの国民は英語も操る。 太平洋戦争の激戦地となったことにより日本との歴史的関係は深く、1980年には太平洋島しょ国ではパプアニューギニア、フィジーに続く3番目の日本大使館が開設されている。戦後日本から訪れる慰霊団や遺骨収集団による地元住民との交流は深く、また経済協力活動などを通じて日本に対して親近感を持っている住民も多い。その一方で、日本から訪れる訪問客は年間1,000人以下、うち観光客は300人以下である。
観光情報
●気候
ソロモン諸島は熱帯に属し、一年を通じて高温多湿な気候となっている。年間を通じた気温の変化
はほとんどなく、ホニアラの平均最高気温は約31度、最低気温は約22度となっている。雨については大きな変動があり、12月~4月までが雨期、6月~9月までが乾期となっている。最大月間降雨量は362mm(3月)、最少降雨量は92mm(8月)。雨は短時間に激しく降る熱帯特有のスコールが多い。なお、乾期でも降水日数は13日程度(8月、9月)あり、夜間に降ることが多い。11月~1月頃には希にサイクロンが襲うことがある。その一方で、近年では突発的な集中豪雨や季節外れの洪水が度々発生している。

●アクセス
国際空港はホニアラ空港のみ。日本からの直行便はない。乗継便は、パプアニューギニアのポートモレスビー経由(ニューギニア航空)か、オーストラリアのブリスベン経由(カンタス航空、ソロモン航空など)が便利。また運休/再開を繰り返しながら、時折シドニー~ホニアラ便が就航している。このほかフィジー(ナンディ空港)、バヌアツ、ナウルとの間に直行便がある。
●パスポートとビザ
日本は査証免除対象国に指定されており、90日以内の観光目的であればビザを取得する必要はない。ただし、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要。経由地については、パプアニューギニアであれば事前にビザを取得しなくても空港で手続きが可能だが、オーストラリア経由の場合は万一の運休に備えて事前にETASを取得しておいた方が賢明。
●時差
日本よりも2時間早い。夏時間は設定されていない。
●通貨と両替
通貨は独自の「ソロモン諸島ドル」(Solomon Islands Dollars=SBD$で表示)。為替レートはこの10年ほどの間、SBD$1=12~16円程度で推移している。外国通貨での支払いは、主要ホテル精算時を除き一般的ではない。両替は、空港とホニアラ市内のBSP銀行・主要ホテルで可能だが、日本円からの直接両替はきわめて換算レートが悪いので、日本で米ドルまたは豪ドルを用意し、これら通貨からソロモンドルに両替した方がよい。また、市内の銀行は混雑していることが多いので、必要な現地通貨は、到着時に空港で両替しておいた方がよい。なお、クレジットカードに対応しているのは主要ホテルと一部レストランのみ。
●電気
50Hz、240V。プラグはオーストラリアと同じOタイプ。パソコン等日本の電化製品を持ち込む場合は変換プラグを持参すること。
●通信
主要ホテルはWi-Fiに対応しているが、キング・ソロモンホテルなどのようにロビーのみ接続可というところもある。ソロモン諸島国内で携帯電話を利用したい場合は、SIMフリーの携帯電話を持参の上、SIMカードを現地で購入する(数百円程度)。電話会社は、ソロモン・テレコム社(OurTelekom)とB-Mobileの2社がある。通信速度は、ホニアラ市内で3G(2017年2月現在)。回線の混雑状況にもよるが、ライン電話は時間により可能、動画のスムーズな視聴は困難なレベル。国際電話は、主要ホテルであれば部屋からの通話が可能。
●飲料水
ホニアラの水道水は硬水なので、旅行者は飲まない方がよい(外国人居住者は煮沸して飲用)。熱帯で日差しが強烈なので、ミネラルウォーターを購入して持ち歩いた方がよい。
●服装
基本的にはカジュアルな服装で問題はない。政府機関を訪問する時でも白系統の襟つきシャツを着用すればよく、かしこまった式典等を除くとネクタイや上着は必要ない。一方で、南国とはいえ露出度の高い服装
●アクティビティ
・ダイビング

・マリンスポーツ
・戦跡ツアー
・離島旅行