先週、マーシャル諸島から来日していた研修生二人がリヤカーの製造技術を学ぶ研修を修了しました。
研修生のミータンとティムは、1週間という短い研修期間の中で鉄のパイプの曲げ加工、溶接、組み立てなど、マーシャルに帰ってからも自分たちでリヤカーの製造ができる技術を習得し、帰国しました。
これは、苫小牧北倉港運株式会社の安達氏によるコーディネーションのもと、ムラマツ車輌の山田社長の熱心な指導により実現したものです。
戦前からマーシャルではリヤカーが使われていましたが、今回離島に導入することにより島民はこれまでの4倍~5倍の量のココナッツの実を一度に運ぶことが可能になります。各島の港に運ばれたココナッツの実は国営のココナッツ加工会社Tobolar社によって買い取られ、首都マジュロに運ばれたのちオイルや石けんなどに加工されます。リヤカーが導入されることでより多くのココナッツを買い取ることができるので島民の現金収入が増えることが見込まれます。
現在マーシャルではリヤカー製造工場の整備が進められており、来年3月頃にマーシャル製リヤカーが誕生する予定です。