太平洋島嶼国には、まだまだたくさんの未知の動植物資源が存在しており、こうした資源を利用した新しい産業の振興が国内外から期待されています。なかでも、ミツバチの活動を通じて抽出されるプロポリスに関する分析は、太平洋島嶼地域における有益な植物を発見するための重要なカギとなる研究と言われています。9月21日、市ヶ谷で「環太平洋プロポリス研究会第1回講演会」が開催され、沖縄やソロモン諸島で発見されたプロポリスの分析を通じて、様々な分野からなる5人のパネラーによりプレゼンテーションが行われました。太平洋諸島センターの黒崎次長は、オセアニア政治・経済学の立場から、太平洋島嶼国と日本の貿易関係及びソロモン諸島における有用植物資源を利用した産業育成の可能性について説明しました。