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オセアニアの人類学―海外移住・民主化・伝統の政治

現代のオセアニアの社会情勢がどのような歴史や国家体制を経て形成されているのか、その変遷を人々の移動から紐解く1冊です。太平洋島嶼国のサブリージョナルから1エリアずつ紹介される3部構成となっており、第一部はトンガ王国(ポリネシア)、第二部はミクロネシア連邦(ミクロネシア)、第三部はソロモン諸島(メラネシア)について書かれています。第一部のトンガでは、1875年に公布された近代的憲法がトンガの人々にどのような影響を与え、人々はなぜ当時移住を選択したのか、その経緯が理解できます。島嶼国の特徴でもある極小性や遠隔性が、隣国とのつながりにどのように関連しているのかが分かる1冊です。
(PICインターン Y.I)
風響社HP:http://www.fukyo.co.jp/book/b92205.html