激動の時代に日本と太平洋諸島を舞台に躍動した大酋長ススム・アイザワその真相に迫る一冊です。
第一次世界大戦後、日本の委任統治領とされてい南洋のトラック諸島(現チューク諸島)。そこには多くの日本人が定住し、日本人社会が形成されていた。
日本人の男性と大酋長の娘との間にトラック諸島で生まれたススム・アイザワは中等学校進学のために日本へ帰国する。
野球で非凡な才能を持っていたススムは、日本でプロへの道を歩み始める。毎日オリオンズ、高橋ユニオンズで活躍したススムは「南太平洋の剛腕投手」と呼ばれた。
球団の解散とともにトラック諸島へ帰還したススムは地縁的な伝統的指導者である「大首長」となった。
日本人の遺骨の採取を行ったり、実現はかなわなかったが、天皇陛下のミクロネシア訪問の準備を整えたりするなど日本との関係構築に尽力した。
日本とミクロネシア連邦の国交は今年で35周年となる。この繋がりの背後に波乱万丈の人生を送った大酋長ススム・アイザワの姿がある。
(PICインターンS.M)
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