キリバス政府は、太平洋での大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験の継続について深く懸念していると発表した。先週、米軍はカリフォルニア州の宇宙軍基地からミサイルを発射し、マーシャル諸島上空を通過するICBM実験を実施した。空軍地球規模攻撃司令部は、空軍及び海軍の搭乗員が、Vandenberg宇宙軍基地から空中発射制御システムに搭載された複数の標的再突入体を装備した実弾を積んでいないミニットマンIII型ICBMを発射したと発表した。同テストは、10月31日に北朝鮮が同国最新のICBMを発射した直後に実施された。このICBMは、9320マイル以上飛行可能と推定され、米国に到達するように設計されている。
キリバス大統領府は11月11日の声明で、同島国は「11月6日に実施された米国の直近のICBMテストを歓迎しない」と述べた。キリバスは11月6日、米国が同日に行った非武装の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射について通知を受けたという。米国政府は、キリバスが弾道ミサイル拡散に反対するハーグ行動規範(HCoC)の加入国であることを踏まえ、HCoCに基づく米国の義務に従って、2024年11月1日付のプレスリリースという形で発射前の通知が発行されたことを明らかにした。キリバス政府は、太平洋でのミサイル実験の継続について、引き続き深く懸念していることを声明で表明し、次のように訴えた。「公海は国際的に管理されているとはいえ、キリバスにとって青い太平洋大陸の不可欠な一部だ。この重要な地域でミサイル実験を行う際には、より大きな責任を負うよう全ての国に呼びかける。キリバスは、太平洋での武器実験の中止を主張し続け、共有する環境の平和、安全、安定を確保するための国際協力を促していく。キリバスは太平洋の平和な未来を守り、次世代の幸福を守ることに引き続き尽力していく。」(Radio New Zealand/NOV11, 2024)
キリバス
【環境・気候変動】
【経済・社会動向】
太平洋でのミサイル実験継続に懸念を表明(キリバス)
2024.11.15